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誰でもわかる!からだ教科書・・・「腰編」

いつの時代も日本人の悩みのトップクラスとなる腰の痛みや不具合。原因と可能性を探る!

 こんにちは、山の上の院長こと佐々木です。いつの時代でも、若年層、高齢層に関わらず、日本人の悩みランキングの常にトップクラスに位置している「腰の不調」。今回はこの腰に起こる可能性が考えられる症状をいくつか挙げてみたいと思います。

 実は腰に出る不調の中にも、内臓の諸症状もあります。ただの腰痛だと思っていた方が、実は腰の症状ではなく内臓の病気によるものだったという実例もあります。

 色々な可能性を考えて照らし合わせることで、悩みの種になっていた腰の不調を改善へと導いてゆければ何よりです。



まずは腰に起こる不調の原因を挙げてみる

 人間の体は、全身に様々な痛みや不調が現れます。例えば筋肉の痛み、筋繊維の損傷、筋肉と筋膜の症状、骨の症状や関節痛、靭帯の病変や損傷などなど、体に現れる痛みや不調の中には様々なものがあります。

 実は腰だけに限らず、首の痛み、肩こり、腰痛、ふくらはぎの違和感やむくみなどなど、一般的な「肉体の障害やケガによる痛みや不調」だと思っていたものが、実は内臓の症状であることもそれほど珍しいことではありません。

 そこでまず、今回のテーマである「腰」に関して考えられる様々な症状をいくつか挙げてみたいと思います。「えっ!?これも腰痛の原因なの!?」と思われる症状や原因があるかもしれません。

●慢性腰痛(腰・お尻・脚部の筋拘縮)
●脊椎分離症(脊椎疲労骨折の手前)
●腰椎すべり症
●急性腰痛症(俗称ギックリ腰)
●脊柱管狭窄症
●脊髄腫瘍(良性・悪性)
●骨肉腫(骨外性骨肉腫も含む)
●腰部挫傷(肉離れ)
●腸内症状(便秘・下痢)
●前立腺(男性)
●子宮・卵巣(女性)
●腎臓・副腎
●泌尿器・排泄器
●産前・産後(女性)
●骨盤部(恥骨結合部)の開閉や傾き
●骨盤部(両脇の腸骨部)の左右開閉差

 などなど、一部を挙げただけでもこれくらいの原因が考えられます。ちなみに椎間板ヘルニアに関しては、腰痛というよりも下半身の激痛やしびれとなるので、ここでは省略しております。


運動系統と内臓系統の痛みの現れ方の違い

運動系統(筋肉・骨・神経など)のトラブルやケガの場合、特定の動作や特定の関節の角度の時に痛みが現れる傾向が強くなります。例えば、横になって寝ていたり、休んでいる時に、痛みや違和感が出ない「楽な姿勢」がある場合、運動系統のトラブルによる痛みや違和感である可能性が高いと言えます

 内臓の不調や疲弊などのトラブルによって起こる痛みや違和感の場合、動いていても休んでいても、痛みや違和感の度合いにそれほど差はなく、寝ていても痛みや違和感が現れていることが多くなります。また、体の一部にむくみが現れたり、皮膚の色に変化があったり、吐き気なども併発してくることがありますので、腰の痛みや違和感と共に、他にもそのような症状や違和感などが出ていないかどうかを確認してみることが必要です。


運動系統のトラブルによる腰痛の原因

筋肉や骨、神経系統のトラブルによる肉体的な痛みの腰痛の場合、大半の原因は「日常生活の中にある」と言えます。

 腰に痛みが出ている、違和感があるというのは原因ではなく結果です。腰の部分で神経が何かに触れているとか、肉離れや炎症が起こっているというのはあくまでも要因です。

 なぜそのような痛みを出してしまうことになっているのかを考えることが原因の追及であり、例えば要因や結果だけにとらわれてしまうと、今現在ある痛みや不調に注目してしまい過ぎるあまり、その痛みや違和感を消すことに重点を置いてしまいます。それが全てになってしまうと、一度治療や施術で痛みや違和感が消失したとしても、また数日から数週間で繰り返し同じような痛みや違和感が出てくることが多くなります。

 例えて説明すると、天井の雨漏りを考えて下さい。天井から水が滴り落ちているとして、その部分だけをコーキング材などでコーティングをして、一時的には水が落ちなくなったとします。しかし肝心の屋根に空いている穴や傷は無くなってはいませんので、天井裏の柱や梁などを伝って、今度は他の部分から水が落ちてくるようになります。それだけでなく、そのまま放置しておくことで屋根の穴や傷は腐って広がり、最終的には屋根の張替えをしなければならなくなり、治る為の日数も金額も多くなってしまいます。

 痛みや違和感も同様で、天井から水が落ちている部分は「痛みや違和感が出ている部分」、表面をコーティングして一時的に回避することは「痛み止めの薬や湿布」、屋根の張替えは「手術」というように受け止めて頂ければ良いと思います。

 本来の腰痛の原因は「日常生活の中に潜む」と言われているように、姿勢が悪くなっていることが日常的で、しかもその姿勢が長時間続くことが多くなってしまうことで、腰、お尻、脚の筋肉の動作がきちんと動けていないことや、ストレスや不規則な生活リズム、睡眠不足、運動不足などによる筋肉の拘縮や筋筋膜癒着などによって筋肉が思うように動けない為に、姿勢を変化させようとした時などに腰の骨を引っ張ってしまったり、筋繊維の損傷や靭帯の狭窄などが原因だと言えます。



腰やお尻は多くの筋肉が存在している部位

 腰回りや特にお尻は、体の中でも多くの筋繊維が存在している部位です。その為他の部位よりも筋肉自体に厚みがあり、なかなか体の深層部まで上手にストレッチをしたりすることが困難な部位だと思います。その為、体操やストレッチを行う時には、なるべく時間をかけて、動く関節部をなるべく動く範囲ギリギリまで使ったストレッチや体操を行うように心がけましょう。

 内臓の症状が伴うと考えられる腰痛や違和感の場合、大腸は大腸内部に神経があまり存在しておらず、大腸内で起こる不具合の場合、前兆症状に気が付かないことが多くなります。また、生殖器や泌尿器などの場合、病院に行くことと、先生にみてもらうことを躊躇してしまう部位でもあります。しかし、内臓症状が疑われる場合に一番大切なのは早期の状態で症状を特定するということにつきますので、「もしかして?」と思った時にはすぐに医療機関を受診するように心がけましょう。また現在では、インターネットや電話での医療相談も行えるように各自治体や行政でも力を入れ始めておりますので、そちらをご利用しても良いと思います。